日蓮宗の西国布教の拠点になったことから「西身延」と呼ばれている寺。
本堂の屋根は入母屋造り杮葺き(こけらぶき)で、木の薄板を幾重にも重ねて施工されており、県の重要文化財に指定されています。

そして境内の番神堂は国の重要文化財となっています。

<番神堂>

番神堂とは神仏習合時代の三十番神(さんじゅうばんしん)を勧請(神仏の来臨を願うこと)したお堂で三十番神(さんじゅうばんしん)は、神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30体の神々のことです。お好きな神様の時に決まってお参りに来る方もいらっしゃるそうです。

秋になると本堂周辺で色とりどりの紅葉を望むことができます。本堂に匹敵する高さのイチョウの木も見応えがあります。


吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス

「妙本寺番神問答答書」は、紙本墨書一巻(25.1cm×578.2cm)の長文です。『岡山縣通史』には、全文が質問状や賀礼とともに掲載され、また『大和村史』にはその和訳が掲載されています。

原文は、妙本寺に所蔵されており、秋の妙本講で一般公開されています。

※出典:広報きびちゅうおう2021.10月号 吉備中央町文化財探訪記②

 

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最新情報・詳細につきましては各スポットまでお問い合わせください。

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