永長元年(1096)に京都の石清水八幡宮の別宮として創建されました。本殿は国の重要文化財に指定されています。また昔話「開けずの箱」の舞台となった神社です。

吉川の地は平安時代末期、石清水八幡宮の荘園となっていたことから双方の関係は深く、鎌倉時代初期の説話集『古事談』によると「石清水八幡宮の楽人である元正が、当社の大祭にはるばる下向し秘楽を奉納した」との記述が見られます。

 

<吉川八幡宮当番祭>

吉川八幡宮で毎年10月1日から10月下旬まで1ヶ月近く続く秋の大祭で、古代から伝承された民衆的な祭りでもあり、日本的な感傷やユーモアを祭りの全体を通して伺い知ることができる文化的価値の高い祭りです。

1ヶ月続く祭り

当番祭とは「訪問する最初の祭り」という意味であり2社以上の八幡宮の氏子互いに訪問し合い、氏子の反映と豊穣を神に祈り同族の絆を深める祭りです。
祭りは「当ざし」という神事で吉川地区の男児(10歳前後)を神社の南北から1人づつ選ばれた候補者の氏名を書き込んだ紙片を丸めて三宝にのせ、宮司祝詞を奏でながら御幣によってつり上げ、当人を決めることから始まります。
10月第3土曜日には「垢離(こり)とり(心を守る)」で当番が神人になり、後日神の降臨をあおぐ「はくけ」という工作物を当番の家の庭に作り、古式にのっとり諸神事を行います。

大祭

第4土曜日が宵祭、第4日曜日に大祭が行われ、当家で着飾った馬に乗った当番を中心とした行列が神社に参拝し祭りのクライマックスである「走り競べ」の行事を行います。大祭翌日の「はくけあげ」の神事で昇神し、当番が俗人にかえり、祭りが終わります。

<民話>

開けずの箱

吉備中央町には、加茂大祭や吉川八幡宮の当番祭と、県下でも有名なお祭りがある。その当番祭が行われる吉川八幡宮ができた頃の話じゃ・・・・
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