正徳5年(1715年) に建立され、江戸時代の建築様式で正面3間、側面2間に回廊が付随しています。

祭神は応神天皇と神功皇后です。川合山の分水嶺から、御宮の境内を二分して川合橋の下流の真ん中を通って湯山、田土地区に分かれています。

8月の第4日曜日には「だし( 藁や紙等で作られた人形)」を奉納する夏祭りが行われ、勧善懲悪を教えるとともに芸術味も加わった娯楽的なものとして伝承されています。


吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス

川合神社は湯山川が宇甘川に合流するところにあります。ここは、備中から備前に至る交通の要衝であり、近くの川合橋のたもとには道しるべがあります。
境内の真ん中を湯山、田土地区の境界線が走っています。往古は裏の川合山の山上に社がありましたが、正徳5年(1715年)に現在の地に移転され、両地区の安寧を見守っています。
数年前、境内の櫓のヒノキの大木が傾いて危険になり伐採されて晴れやかになったため、県道からも神社がよく見通せるようになりました。8月の献燈祭には「だし」が奉納され、町内外から大勢の人が集い花火や踊りを楽しみ、人々の暮らしとともにある御宮として親しまれています。

 

※出典:広報きびちゅうおう2022.10月号 吉備中央町文化財探訪記⑭

 

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吉備中央町湯山3113
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